土地探しから、店オープンのこと
恵那の地に広がる美しい景観、遠くに御嶽山を望む農地、長い月日をかけて、やっと見つけた。たどり着いた住む場所、ここにお店と家を実現された山下さんご夫婦、採れたて野菜をつかった食堂Yama5yaを営む。岐阜県恵那市三郷町 木造2階建て 延床73.86㎡

移住の地を探して、大阪から岐阜へ向かう途中、愛知県豊田市の山里に住み設計活動する私達を訪ねて下さった。知人に教えてもらってと、、、私たちが掲載された季刊誌「住む。」を手にして、土地探しのご相談でした。お二人、いつもにこにこ、明るくお話をされる、仲のいいご夫婦だなぁという印象でした。旅をしていたお二人は沖縄で出会い、北海道で偶然、再会されて交際をはじめたそう、お二人の明るい穏やかな感じが、Yama5yaのお店そのものの雰囲気です。お店で使用する野菜を自分たちの手で育て、今は自給自足でまかなっています。土地探しには、こだわったお二人、イメージした場所を探しに探された。みつけたら土地を見てほしいと私たちに何度か連絡をくださった。けれどよくない土地もあり、なかなか見つからない時期が長く続きました。でも、辛抱強く、努力しているお二人なら、いつか、きっと見つかるだろうなと、、、そう思っていたのです。やがて山下さんたちは、恵那市の移住サポートを受けて、、、30年間住まいとして使われていたログハウスと、1500坪の農地をともに譲り受けられそうと、、、「土地を見てください」と連絡を受けました。さっそく土地調査をし、計画案をまとめました。それから農地転用の手続きも含め、店オープンまでの準備期間に2年かかりました。お店の設計では、ログハウスのほとんどをそのままに、主要構造をチェックし、構造上問題ない部分の丸太をカットして、新たな窓辺の美しい景観をつくっています。厨房設計では動作・動線を細やかに打合せし、山下さんたちが厨房機器を選び、ご希望そのままにできています。お店の内装は、丸太小屋の雰囲気を生かし、家具選び、サインなどのほとんどが、おふたりの手づくりです。




広い敷地には、畑と丸太小屋、物置小屋がある。駐車場からお店までのアプローチと、新しいお家と店のつながりを計画しました。アプローチをアクセスする時に見える、建物全体の景観もイメージスケッチ(絵本)にしてお伝えし、全体計画が決まったのです。新しいお家は、南北に向かって、広がる景観を取り込んだ計画となっています。家は、仕事場としてのお店を終えた後の、くつろぎの場。そのイメージスケッチを「建築の絵本」にしてご説明をしたら、、、山下さん、笑って、目を閉じて、「島さんのスケッチを見たら、、、クラクラしてしまうんです、、、、魔法にかけられたみたいに」と笑って「お店の方のは、希望があるので、いろいろお伝えします、とくに厨房については」と山下さん、「でも、お家については、島さんご夫婦にすべてお任せします」と、、、私たちのスケッチ(建築の絵本)を見ていただいて、決められたのです。ニコッといつもの笑顔で、土地探しからの長い月日を経て、、、こうして、私たちを信頼してくださっている。素敵なお家になったネとお二人が喜んでくださった、イメージどおりの素晴らしい景観の土地を見つけられたからだと思います。
オープンしたYama5yaのお店と、お住まいをどうぞ、動画Youtubeでご覧ください。
畑の中の食堂yama5ya
畑の中の家(yama5yaさんのお家)
※ いつか、家やお店、小屋をつくってみたい、ご自身で計画してみたい方のために、基本知識を学びながら、「建築の絵本」づくりができるワークショップを開いています。詳しくはテキストからリンクしています。



















