はじめは、愛知県の山里に移住を考え、その候補となる土地をいっしょに探す、なかなかふさわしい土地がみつからなかった。そうして、2年が過ぎた頃、あきらめず土地をさがしをされ、長野県安曇野によい土地が見つかったと知らせが届く。そこは、高齢な母上のついの棲家にふさわしい環境をと探した、のどかな田園と美しい安曇野だった。一階はすべてバリアフリー、陽だまりのある庭で過ごすことのできる家、お母上ができるかぎり自力で暮らせる家をと、願うものだった。木のやさしい肌合いと簡素、明快なプラン、2階の小屋裏部屋は、仕事場として計画している。